D-2ビザの申請方法・必要書類を徹底解説

韓国の大学や大学院で専門分野を深く学びたいとお考えの方、長期にわたる正規課程への留学にはD-2ビザの取得が必須となります。このビザは、皆さんの学術的な目標を韓国で実現するための重要なステップです。
本記事では、D-2ビザの申請プロセス、提出が必要な書類、そして韓国に到着した後の手続きについて、詳細かつ分かりやすくご説明します。留学準備に役立ててください。
D-2ビザとは?
D-2ビザは、韓国の高等教育機関で正規の教育課程を履修する外国人学生を対象としたビザです。これには、専門大学、大学(学士課程)、大学院(修士・博士課程)への入学が含まれます。また、大学間の交換留学プログラムに参加する学生や、特定の研究活動(D-2-5)に従事する研究者もD-2ビザの対象となります。
D-4ビザが語学堂などでの一般研修を目的としているのに対し、D-2ビザはより高度で専門的な学術課程に焦点を当てています。
D-2ビザで許可される滞在期間は、最長で2年間となる場合がありますが、初めての申請では6ヶ月や1年間の期間が付与されることが一般的です。その後の滞在延長は、韓国内で手続きを行います。
D-2ビザ申請の資格要件
D-2ビザの申請には、いくつかの要件を満たす必要があります。
対象となる教育機関と課程
韓国国内にある専門大学、大学、大学院の正規課程(学士、修士、博士)に入学許可を得ていることが必要です。大学間の交換留学協定に基づく留学や、大学または研究機関での特定の研究活動(D-2-5)も対象となります。
学歴要件
申請する課程に応じた最終学歴が求められます。例えば、学士課程への申請には高校卒業、修士課程には学士号が必要です。D-2-5ビザの場合、原則として修士号以上の学位が必要ですが、特定の研究機関や分野によっては学士課程在学者でも認められる例外規定があります。
大学のステータス
留学を希望する大学が「ビザ制限大学」に指定されていないか確認が必要です。指定されている場合、申請資格に影響が出たり、追加の審査が必要になったりする可能性があります。志望大学で最新の情報を確認しましょう。
D-2ビザ申請に必要な書類リスト
提出が必要な書類は、申請者の国籍や申請を行う公館によって異なります。申請前に必ず、ご自身の居住地を管轄する駐日韓国大使館または総領事館の公式サイトで最新の必要書類リストを確認してください。ここでは、日本国籍者の一般的な必要書類を中心に説明します。
共通書類
- 査証発給申請書
- 有効な旅券(パスポート)の原本と顔写真ページのコピーが必要です。申請日から6ヶ月以上の有効期間が求められます。
- カラー写真1枚を用意します。サイズは3.5cm x 4.5cm、背景は白で、6ヶ月以内に撮影したものを使用し、申請書に貼付します。
- 住民票の原本。発行から3ヶ月以内で、マイナンバーを除く全ての記載事項が省略されていないものが必要です。
D-2ビザ特有書類
- 標準入学許可書。留学先の大学が発行したもので、原本またはコピーが提出可能です。通常、発行日から3ヶ月以内有効です。
- 留学先大学の事業者登録証のコピー。入学許可書と同時に発行されることが多い書類です。
- 最終学歴証明書。卒業証明書または在学証明書など、最終学歴を証明する書類の原本が必要です。日本・韓国以外で発行された書類の場合、アポスティーユ認証または領事確認が必要となる場合があります。
財政能力立証書類(残高証明書)の要否と基準額
残高証明書などの財政能力を証明する書類が必要かどうか、またその基準額は、管轄公館や申請者の国籍によって大きく異なります。
- 駐福岡総領事館: 日本国籍者のD-2申請の場合、原則として提出は不要です。
- その他の公館: 日本国籍者以外の場合などに提出が求められることがあります。基準額は年間登録金と月額約700米ドルを目安とした生活費の合計額以上とされ、国籍によって異なる場合があります。詳細は管轄公館に確認が必要です。
その他の書類
- 交換留学生の場合: 在籍大学からの推薦状や交換留学協定書のコピーなどが必要です。
- 日本国籍者以外の申請者: 上記に加え、在留カードの原本とコピー(有効期間3ヶ月以上)、該当国籍者は結核診断書、査証手数料などが必要になります。
書類の有効期間や、原本・コピーの指定、日本語以外の書類の翻訳・認証(アポスティーユ/領事確認)が必要な場合があるため、管轄公館の指示に厳密に従うようにご確認ください。
日本でのD-2ビザ申請手続きの流れ
日本国内でのD-2ビザ申請は、ご自身の居住地を管轄する駐日韓国大使館または総領事館で行います。
1. 管轄公館の確認
住民票上の住所地に基づき、申請すべき公館を確認します。
2. オンライン予約
多くの公館では、領事民願24などのオンラインシステムを通じた事前訪問予約が必須となっています。予約枠には限りがある場合があるため、早めの確認と予約をお勧めします。
3. 申請窓口での提出
予約した日時に、準備した全ての必要書類を持参し、窓口で提出します。本人申請が原則ですが、指定された旅行代理店や一定の条件下での家族による代理申請が認められるケースがあります。
4. 査証発給確認書のダウンロード
審査が完了し、許可された場合はKOREA VISA PORTALから査証発給確認書をダウンロードし印刷します。パスポートへのビザシール貼付は現在廃止されています。
ビザ申請でつまずきやすいポイントと対策
韓国留学ビザの申請プロセスでは、いくつかの点でつまずく可能性があります。ここでは、よくあるポイントとその対策をご紹介します。
必要書類の不備
書類リストを事前に確認し、有効期間や形式(原本/コピー、言語、認証)を一つずつ丁寧にチェックすることが重要です。不明な点は必ず公館にお問い合わせください。
財政証明に関する疑問
残高証明書の要否や基準額は公館や国籍で異なるため、ご自身の申請先の最新情報を必ず確認してください。両親名義の口座を利用する場合は、戸籍謄本などの家族関係証明書類が必要です。
予約が取れない
オンライン予約枠は競争率が高い場合があります。予約開始日時を確認し、早めにアクセスするか、予約不要の公館か確認するようにご確認ください。
標準処理期間と渡航計画
標準処理期間はあくまで目安であり、遅延する可能性もあります。航空券の購入などは、ビザが発給されてから行うのが安全と言えます。
韓国入国後の手続き
D-2ビザで韓国に入国した場合、いくつかの手続きが必要となります。
外国人登録(必須)
韓国に91日を超えて滞在する全ての外国人は、入国日から90日以内に居住地を管轄する出入国・外国人庁で外国人登録を行う法的義務があります。HiKoreaでの事前予約が必要です。手続きが完了すると、外国人登録証が発行されます。
滞在期間延長
付与された滞在期間を超えて滞在を希望する場合、期間満了前に出入国・外国人庁で延長申請が必要です。この手続きには、在学証明書や成績証明書などの書類が必要となります。
アルバイト(時間制就業)について
D-2ビザ保有者がアルバイトをする場合、就労を開始する前に管轄の出入国・外国人庁から「資格外活動許可」を取得する必要があります。正規課程に在籍し、前学期の成績が一定基準を満たしていることなどが条件です。週あたりの就労時間には上限が設けられています。
よくある質問(FAQ)
D-2ビザに関するよくある質問とその回答を以下にまとめました。
Q: D-2ビザで家族を帯同できますか?
配偶者や未成年の子供は、同伴家族ビザ(F-3)を申請できる場合があります。詳細は管轄公館にご確認ください。
Q: 日本以外の国で取得した最終学歴証明書はどうすればいいですか?
発行国や書類の種類によっては、アポスティーユ認証または駐日韓国公館による領事確認が必要となる場合があります。事前に管轄公館にご確認ください。
Q: ビザ申請中にパスポートは手元にありますか?
本人申請の場合、通常パスポートは窓口で確認後その場で返却されます。旅行代理店を通じた申請の場合は、発給まで保管されることがあります。
韓国留学D-2ビザ取得のまとめ
韓国正規留学のためのD-2ビザ取得は、多くの書類準備や手続きを伴いますが、計画的に進めれば難しいものではありません。ご自身の状況と申請先の最新情報を正確に把握し、余裕をもって準備を進めることが成功の鍵となります。
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